プライベート・ライアン。
公式サイト(英語)
ストーリー:1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉に、落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下された。彼には3人の兄がいたが、全員が死亡。兄弟全てを戦死させる訳に行かないと考えた軍上層部の決定であった。ミラーは中隊から7人の兵士を選び出し、生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと出発するのだが……。
最初の20分の上陸のシーンが映画史に残るといわれるのに納得。
ありゃマジですげぇ。戦争経験者が「コレでニオイがあれば本当の戦場だ」って言ったとか・・。
グロダメな人には耐えられない、実に生々しいグロさでした。内臓出てるとか足吹っ飛ぶとか胴体ちぎれるとか全然カワイイ。何がグロイって海岸の波打ち際が血で染まってるって所。寄せては返す波が赤い。あれはグロ以外の何者でもない。戦争でおかしくなるってあくまで想像の範囲で理解してるつもりだったけど、ぬるかった。まさか最初の20分で泣くとは思わなかったッス。マジで。
やっぱり難点は言われてるドイツ軍についてかなぁ。見分けつかねぇ。軍服とかちゃんとチェックしてないとマジでわかんない。ぶっちゃけ、アバムが最後に殺した男はメリッシュを殺した男かと思ったもん。よくよく見たら服違って、あの男は「ファックヒトラー」と言って逃がしたあの男だったのが分かったけど。普通に軍服とか見てられるような映画でもないんだから、そこら辺分かりやすくしてくれればよかったのに。
この映画、モデルとなった話はあるものの実話ではないそうです。
実話より生いから十分だ。
随所にスピルバーグのこだわりが見える映画でしたね。この後にバンドオブブラザーズを作るんだよね?あれもちょっと見てみたいと思いました。コレ見て。
何で今まで見てなかったのが自分でも不思議です。
これは、見ておくべき映画の一つだと思う。
ライアンが価値ある人間でないと、と言った気持ちも分かる。戦争してんのに、何でたった一人の為にこんな危険なことをって思うし。だって危険に挑む彼らにだって家族がいるんだし。見ず知らずの人間を助ける為に部下を仲間を犠牲にしなければいけないって納得できないよな。
で、ライアンは価値がある青年だったのか?少なくとも仲間を捨てるような腑抜けではなかったわけです。おかげで、わざわざ来た彼らはえらい迷惑だったんかもしらんけど。
ライアンがここに来るまでに2人死んでんだ!と言われて、彼らの名前を聞くシーンで、個人的には来た価値あったんじゃん?と思いました。真っ当で素直な子だったんだから。クソみたいな男じゃないだけマシだったと思うんですよね。だから、残ると言った彼に付き合い最後まで闘ったんだと思う。
戦争は沢山の奇跡を内包してるけど、やっぱりどんな奇跡が起こったって報えないほどの悲劇があるもの。最後の方で、放心するミラー大尉とその後で映る膝を抱えて泣くライアンの映像が焼きついてます。
けっこう、そうそうたるメンバーだったけど、役者に目線がいかなかったのは、ヤッパリ完全にストーリーに飲まれてたからだろうな。
アバムには何度もつっこんだけど。行けよ!行って助けろよ!このヘタレ!!と。戦場にいる覚悟が足りないと言うよりは、現実が許容量オーバーだったんだと思う。
知られざる戦いがあった。知られざる、命があった。
1998年 アメリカ
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 ロバート・ロダット 、フランク・ダラボン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演 マット・デイモン 、トム・ハンクス 、トム・サイズモア 、エドワード・バーンズ 、バリー・ペッパー 、アダム・ゴールドバーグ 、ヴィン・ディーゼル 、ジョヴァンニ・リビシ 、ジェレミー・デイヴィス 、テッド・ダンソン 、デニス・ファリナ 、ポール・ジアマッティ 、デイル・ダイ 、ハリソン・ヤング 、シェーン・ジョンソン 、リーランド・オーサー 、マクシミリアン・マーティーニ 、ネイサン・フィリオン 、ディラン・ブルーノ