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セント・オブ・ウーマン/夢の香り。

SCENT OF A WOMAN
セント・オブ・ウーマン/夢の香り。_b0046078_14281148.jpgストーリー:全寮制名門高校の生徒チャーリーが、休暇中のアルバイトで全盲の元陸軍中佐フランクの世話をすることに。しかし、頑固なフランクとの出会いは最悪なもの。フランクの言動に戸惑いながらも、心やさしいチャーリーは行動を共にすることになるが…。




アル・パチーノの演技が見物の作品。
マジすげぇ。目が動かないんですよ、マジで。リアルに盲目の人みたいだった。
偏屈親父だけど、妙に可愛かった。
そして、有名なガブリエルとのタンゴシーン。あれはマジですげぇ。
パチーノの演技も凄いけど、シーンとしてもかなり美しく印象深い映像だった。チャーリーが2人を見て微笑むの込みで、凄くいいシーンだった。
ストーリーはチャーリーの学校での悪友問題と彼とフランクの交流がメイン。
最初はおっかなびっくりだったチャーリーが、フランクの人柄に触れて、段々と彼を好きになっていくのがよく分かる。彼と同じペースで観客もフランクに引き込まれていく。
すっかり彼を好きになったとたんに、彼のロクデナシっぷりが暴露されるんだけど、その頃には彼を否定的な目で見れなくなってる。そんなロクデナシなところもひっくるめて、彼はいい人だと思えるようになっているから。
わかりやすく優しくないフランクだけど、その不器用さがチャーミングだ。
フランクが自殺をもくろむのは結構最初の段階からわかってるんだけど、それでもヤッパリ彼が死を選ぶのはショックだった。それはチャーリーの存在が彼を引き止めるものじゃないのがわかってしまったからかもしれない。
でも結局、彼はチャーリーの熱意に負ける。
2人でN.Yから返って来たときには、すっかり彼は穏やかだ。
チャーリーの学校での演説は面白かった。ユーモアを忘れない不器用な偏屈親父はすっかり愛すべき人になってる。きっと、この先何年立っても、フランクが天に召されるまで、2人の関係は続くんだろうな。チャーリーとの旅でフランクは大きく変わったのがわかる、家に帰ってのシーンも好きだ。寄せ付けなかった小さな子達に自ら近づいていっておかしげに話しかける。
ソレを見て微笑むチャーリー。彼はフランクとの旅ですっかり大人になっている。
深くヒューマニティを描いてる、素晴らしい作品だと思う。

クリス・オドネルのバタ臭い顔はぶっちゃけくどかったけど・・・。ガブリエルは文句なしにきれいでかわいらしかったなぁ。


足がもつれても、踊り続けてくれ。

1992年 アメリカ
監督 マーティン・ブレスト
製作総指揮 ロナルド・L・シュワリー
脚本 ボー・ゴールドマン
音楽 トーマス・ニューマン
出演 アル・パチーノ 、クリス・オドネル 、ジェームズ・レブホーン 、ガブリエル・アンウォー 、フィリップ・S・ホフマン 、リチャード・ヴェンチャー 、サリー・マーフィ 、フランセス・コンロイ 、ブラッドリー・ウィットフォード 、ロシェル・オリヴァー 、マーガレット・エジントン 、トム・リース・ファレル 、ニコラス・サドラー 、ロン・エルダード 、ジューン・スキッブ
by nichika-1958 | 2007-10-08 14:42 | 映画。