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コーヒー&シガレッツ。

COFFEE AND CIGARETTES
コーヒー&シガレッツ。_b0046078_12224920.jpg公式サイト
解説:インディペンデントの雄、ジム・ジャームッシュ監督が“コーヒー”と“タバコ”をめぐる11のエピソードを綴った珠玉の短編集。ロベルト・ベニーニ、ケイト・ブランシェット、イギー・ポップ、トム・ウェイツはじめ、個性溢れる俳優やミュージシャンが集い、コーヒーを飲みながら、あるいはタバコを吸いながら、とりとめのない会話を繰り広げてゆく。
 本作のプロジェクトはもともと86年にアメリカの人気テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のため、ロベルト・ベニーニとスティーヴン・ライトを起用して撮り上げた一編「コーヒー&シガレッツ/変な出会い」が始まり。89年にはジョイ・リー、サンキ・リー、スティーヴ・ブシェミによって2作目「双子」がつくられた。続く93年の「カリフォルニアのどこかで」ではイギー・ポップとトム・ウェイツの顔合わせでカンヌ映画祭の短編部門最高賞も手にしている。以後も10年以上にわたって撮りためられた全11編がここに集結、至福のリラックス・タイムを提供してくれる。


コーヒーとタバコがそこにある、11篇のショートムービー。
出演人が豪華だなぁ。
ジム・ジャームッシュのモノクロはとても雰囲気のある映像で好きです。
余計な説明の無い、ある意味不親切なストーリー展開は見る側の想像力をかきたてる。
彼といえば、デッドマン。何回見ても大好きな作品です。
それ以外はぶっちゃけあんまり興味が無かったのが正直なところなんですが、今回この作品を見て、ちょっと意見を変えました。凄く興味が出たと云うか。
元はテレビ番組ってんだから驚きました。
だってあんまり分かりやすい笑いとかなくなかった?ちょっと微妙に後味悪そ気な作品とかもあったじゃん。(個人的に、ケイト・ブランシェットが出てたカズンが微妙に後味わるかった)
視聴率が命のアメリカTV業界は日本よりシビアって話を聞いたんですけど・・どうなんだろう。
でも、コレTVであってたら、自分は見たなぁと思うから大丈夫だったんかな?
結構、玄人受け系作品だと思うんだよな。(いや、自分バリ素人だけど、好みマニアックだし・・・)
マニア受けつーのは失礼だしな。

自分もコーヒーとタバコの組み合わせは大好きなので、作品中に何度も語られる「この組み合わせが最高だ」には共感。
何故か腸の調子が良くなる組み合わせでもある。(笑)
まとめて見ると余計際立つのが、台詞のリンク。あれ、これあの話でも言ってたな、って台詞があって、気づいた自分に妙に嬉しくなったりした。
好きな作品はコメント欄にも書いたけど、双子、とビル・マーレイの出てる話、それとラストの哀愁漂う休憩中のおさーん2人。
双子に出てたブシェミがいいキャラだったなぁ。ビル・マーレイはビル・マーレイの役で出てましたが、そんなに変なキャラでいいのかって具合に妙なコスプレでしたね。
ラストの不味いコーヒーをシャンパンと思おう!とか提案するおいさん達が妙に可愛いけど、ラストが妙な想像を掻き立てるダーク具合で好みでした。
会話も皮肉が聞いた笑いだったりして結構好き。あのカズン(?)の売れてる役者と売れない役者の話の意趣返しのような話の逆転には笑いました。人間の心理は言葉の端々に表れるってのを誇張表現した話でした。あー、あるある、見たいな。やられる側はちょっと切ないけど、やった側はちょっとしてやったり!な気分になるよね。

たまーにお休みの日とかに見たくなる、妙なリラックスムード溢れる話でした。


その時間は一瞬だけの永遠。
by nichika-1958 | 2007-03-09 23:11 | 映画。