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ボーイズ・ドント・クライ。

BOYS DON'T CRY
ボーイズ・ドント・クライ。_b0046078_16351081.jpg公式サイト
ストーリー:1993年、ネブラスカ州リンカーン。20歳になるブランドンは少年の格好をし、町に出かける用意をしていた。従兄でゲイのロニーは“フォールズ・シティの連中はオカマを殺す”と警告するが……。ブランドンはフォールズ・シティへと向い、地元のバーでラナと出会い恋に落ちる。しかし、ある事件がもとでブランドンの“秘密”が明るみになったとき悲劇が始まった……。


結構見るのに決心のいった映画です。
何かといたいお話なので、本当に毎回迷ってました。
んで今回漸く重い腰を上げました。
何度途中で映画止めようかと思ったくらいきつかった。
男に見えない事もないかなぁ。
とは思ったけど、見てたら普通に男に見えてきた。すげぇ、ヒラリー。
眠たそうな顔のピーター・サースガードが出てるとは知らず、発見した時はびびった。あの髪型似合う。でもあの役の性格は最低だな。

性同一性障害は最近じゃ知られたものだと思うけど、その内情は細分化されてて、やっぱり1人1人違う。個人的に障害といってしまうのは嫌い。
病気では無いと個人的には思ってるから。
この映画じゃ障害がある、医者にもかかってると言ってたけど。確かに障害といえば障害なんだろうなぁと思うけど、そう言われると病気みたいな気がして嫌なんだよな。
病気じゃないでしょ、コレって。
トランスジェンダーの人は日々、凄いジレンマの中で生きてるんだろうなぁ・・と思った。
だめだ。本当、この話題は難しすぎて語れない。個人的過ぎる。

この映画の問題は差別、と言うより男の沽券だよな。
差別的発想で主人公を痛めつけたわけじゃなく、男としての沽券を危うんだ為に、彼らは力、暴力でそれを示し、なんとか挽回しようと思ったんだと思う。
レイプされたシーンからその後が辛かった。
男として生きたいと思っているのに、どうしようもなく女でしかない肉体、その事実に傷つく姿が本当に痛かった。ヒラリーの微妙な演技も凄かったけど。
あの時微妙に女の姿が滲むんですよ。そして、恋人にも気づかれてしまう。その変化に戸惑う彼女の姿も生々しいよな。
なんにせよ、コメントするには難しく、物凄く考えさせられる映画だった。


自分に正しく生きたかっただけ。
by nichika-1958 | 2007-02-23 16:35 | 映画。