人気ブログランキング | 話題のタグを見る

プルーフ・オブ・マイ・ライフ。

PROOF
プルーフ・オブ・マイ・ライフ。_b0046078_10312023.jpg公式サイト
ストーリー:父親譲りの天才的な数学の才能を持つ女性、キャサリン。その父ロバートは5年前から精神のバランスを崩してしまい、キャサリンはたった一人で看病を続けてきた。しかしキャサリンの願いも空しくロバートは一週間前に亡くなる。悲嘆に暮れるキャサリンのもとにロバートのかつての教え子、ハルが現われる。いつしか2人は恋に落ちる。そんな矢先、ハルはロバートのデスクから一冊のノートを見つけ出す。そこにはなんと、これまで誰も成し得なかったある定理の証明が記されていた。しかし、興奮するハルに対しキャサリンは、それは自分が書いたものだ、と思いがけない言葉を発するのだった…。


なんとなーく、後一押し足りないって感じです。
いい話だなぁーとは思うんですが・・・なんだろう?どっちにも振り切れない感じ。
いっそ、大きな成功を収めたシーンを入れた方がよかったんじゃないかなぁ~と思った。

最近じゃホラーのイメージしかないレクター博士・・・じゃ無いアンソニー・ホプキンスだ。一瞬気づかないくらい普通のじいちゃんでした。正常に見えて実はイカレてるっつー、家族にとってはかなりシンドイ精神的病を抱えた高名な数学者を演じてます。でも、数学者としての姿より父親としての姿が印象的。キャサリンの過去を振り返るシーンで出るロバートより、キャサリンの幻覚として出るロバートの方が印象がよかったのはきっと後者のロバートが安定しているからだろう。正常な人間の見る幻覚(矛盾した言葉だな)だから、その中のロバートも正常なんだと思う。
キャサリンはグウェネス・パルトロー。久しぶりに見た気がする。子育て忙しかったんだよな、アップルだっけ??ん?その後?え、いたっけ?まぁいいや。
彼女の激しさとか苛立ちとかはまるで思春期の女の子だね。逆に回想の中のキャサリンは安定してるんだよね。そのギャップが切ない。父親の存在は彼女にとってそれだけ大きく大事な存在だったんだろうなと。介護疲れでホッとしてるところもあるんだけど、それ以上にかけがえなかった。そんな感じ。自分の感情を持て余して、周りに当り散らして、殻に閉じこもってしまう。
その殻をそっと破ったのが、ジェイク演じるハル。彼も数学者でロバートのかつての教え子。所謂イマドキのオタク?(笑)寂しいと言外に訴えるキャサリンの声を聞き取ったかのように傍にいる彼。でも印象薄いのは何でだろうねー。
個人的にはあの姉ちゃんにムカツキました。勝手すぎ。強引すぎ。酷すぎ。
こんな姉がいたら金銭的には利用しがいがありますが(オイオイ)目の前に現れてあの調子だったら殴りますね。ワン・ツーで沈めてやります。
彼女なりに家族を愛してるんだろうけどね。
あくまで、キャサリンの悲しみと蘇生の物語だから、世界観は狭いんだけど妙に奥行きを感じさせる映画だったです。


そのプルーフで私は生き返る。
by nichika-1958 | 2007-01-12 10:31 | 映画。