マイ・プライベート・アイダホ。

MY OWN PRIVATE IDAHO
b0046078_17463910.jpgストーリー:ストリート・キッズのマイクは、ポーランドの街角に立ち、体を売っては日々暮らしていた。彼には、緊張すると眠ってしまうという奇病がある。そんなマイクの親友は、ポーランド市長の息子でありながら、家を飛び出し、やはり男娼をして生きているスコット。ある日マイクは、彼を捨てた母を捜す決意をしたスコットと共に、兄リチャードが暮らす故郷アイダホへと向かう。手掛かりを追ってスネーク・リバーそしてイタリアまで旅する2人。しかし2人はイタリアで、お互いの進む道の決定的な違いを知らされる……。


ガス・ヴァン・サント監督作品でキアンヌ映画でリヴァー映画です。
個人的にすっばらしい映像美だと思います。
あと遊びが面白いと思う。
つか、うっかり勢いでDVD買ったけど、あんまり損はなかったなぁと思います。
自分的に好きだった。コレ系の話。

マイクは生活の為ストリートで身体を売ってる。相手は男も女も関係ない。世を拗ねたような表情で毎日を過している。奇病があるが、それ以外は概ね問題はない。友人の前では無邪気な子供だ。凄くアンバランスな青年だと思う。何度となく過去の生活がフラッシュバックする。それは彼の中の原風景であり、忌わしい思い出なのかもしれない。
マイクの親友のスコットはそつなく世渡りできるタイプ。市長をしている厳格な親への反発か、家を飛び出して身体を売って生活している。彼がソレほどまでに親を嫌悪しているのであれば、彼はさっさとあの町を飛び出しているだろう。ソレをしていない彼は、実際親の遺産を当てにしており、いつかは普通の暮らしに戻る気でいる。ストリートにいる青年達とは一線を隔した存在だ。それでもストリートの友人達が彼を受け入れるのは、彼がいつかは戻ってしまったとしても、自分達を見捨てるようなまねをするとは思っていないから。絶対の信頼を勝ち得ている。彼の魅力のなせる業なのかも?
マイクとスコットは親密な友人関係ではあった。つかず離れずの関係ではあったが、スコットは常にマイクを守るようにそばにいる。
マイクはスコットに友情以上の思いを寄せていたが、スコットは男とは金を貰わない限りはセックスなんか出来ないと云う、基本ヘテロの人間。どこまでも真っ当だな、スコット。
それでも2人の友情に変化はなかった。スコットは友人として最大限にマイクを愛していた。
2人は日常から抜け出し、マイクの母親を追う旅に出る事になる。彼方此方を転々とする母親の影を追って、ローマに辿り着く。が、やはりそこにも母親は居なかった。そしてスコットはそこで運命の女と出逢ってしまう。
そして、2人の道はそこで別れてしまった。
スコットは父親が死んでしまい、急遽真っ当な暮らし以上の生活にはいる。一人前の男として、今までの生活全てを切り捨て、社会的な立場のある人物として振舞うようになる。
そして、変われないマイク。

墓場のシーンは物凄く印象的だ。
マイクとスコットがお互いを見るシーン。決定的な決別がそこにある。
最後にあの1本道でマイクを拾っていくのがスコットであったらいいのにと思ってしまう。でもスコットは絶対に帰ってはこない存在なんだろう。
見てるこっちも成長させられるような映画でした。
しかしあの炎を囲んでの会話のシーンがセットって裏話に驚きです。全然屋外だと思ったよ。
リヴァーの演技はスタンドバイミー以降精彩がないとか云われてますが、個人的にこの映画のリバーは凄くいいと思う。カメラが回っている間はたとえ画面上に居なくても演技をしているってのが凄い。ガスの取り方が特殊だったからかも知れないけど、本当凄かった。
キアヌは随分抑えめな演技をしてるなぁって印象だった。


君の傍で笑うことを夢見た。


1991年 アメリカ
監督 ガス・ヴァン・サント
脚本 ガス・ヴァン・サント
音楽 ビル・スタッフォード
出演 リヴァー・フェニックス 、キアヌ・リーヴス 、ジェームズ・ルッソ 、ウィリアム・リチャート 、キアラ・カゼッリ
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by nichika-1958 | 2006-05-28 23:43 | 映画。