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トゥルーへの手紙。

A LETTER TO TRUE
トゥルーへの手紙。_b0046078_953364.jpg公式サイト
ストーリー: 9・11同時多発テロが起こった時、ウェバーはNYの自宅に残してきた愛犬たちの安否が分からず心配になった。そこで中でも一番小さかったゴールデンレトリバーの「トゥルー」へ手紙を書くことを思い立った。


見てきました!
やっとですよ。ブルース・ウェバー展で展示されていた作品と同じ映像が何点かありましたね。ああ、このときの写真なんだ。ってわかりました。

正直、滅茶苦茶泣きました。
心に響く言葉が一杯集められたコラージュの様な映画です。
ウェバー氏からトゥルーへ宛てた手紙も勿論なんですけど、キング牧師や、エリザベス・テイラー、ジョンとヨーコにダーク・ボガード。その他にも戦争写真家ラリー・バローズとベトナム戦争の事、ジョナサン・デミが撮ったドキュメンタリー作品からハイチ難民に関する事、伝説のサーファー達や犬に関係する古い映画(名犬ラッシーとかね)、そして音楽。
身近な者に対する深い愛情と平和への痛切な祈り、そんなものが画面からビシバシ伝わってくるんです。トゥルーへの手紙。_b0046078_10244615.jpg
9.11、彼は旅先で、自宅はグラウンド・ゼロの近く、そこには愛する犬達を残してきている。世界中に衝撃と深い悲しみを与えたあの事件、自分の国でなくてもあそこに居た人とその家族を思って悲しくなった。動物たちもあの事件で心に大きな傷を負ったそうです。あの事件の日一緒に散歩をしていた犬は未だに空に飛行機を見ると悲しそうに見上げるそうです。
「混迷するこの世の中で、明日のことは分からない。だから今愛情をはっきり伝えたい。」
この言葉が映画を見ていくうちに重みをもって実感できます。
作品中には本当に心を打つエピソードが沢山なんです。キング牧師のスピーチでも泣いたけど、一番キタのはウェバー家の獣医さんが話した1匹の犬の死。親元から引き離された犬がなついた新しい家での家族。海辺で彼の最後を看取った時に、とても仲の良かった犬が彼の亡骸を45分間も抱きしめ続けたエピソード。愛情と尊敬を伝える行為だなぁと感じました。
そして平和への祈り。戦争の映像も沢山盛り込まれています。いかに平和が尊いものなのか気付かせてくれる作品です。
ペットだけではなくて、身近な人に愛情を伝えたくなる。そんな映画です。

         
            君が幸せに安穏と生きられるそんな世界を願うよ。
by nichika-1958 | 2005-11-24 10:28 | 映画。