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フランシスコの2人の息子。

2 FILHOS DE FRANCISCO - A HISTO'RIA DE ZEZE' DI CAMARGO & LUCIANO
フランシスコの2人の息子。_b0046078_1064020.jpg公式サイト
ストーリー:田舎で小作農として暮らすフランシスコは、息子たちに畑を耕す以上の暮らしをさせたいと願い、長男のミロズマルと次男のエミヴァルをプロのミュージシャンにしようと決意。家計をやりくりして楽器を買い与え、兄弟はその期待に応えるよう独学で練習に励むが、一家の財政はますます苦しくなってしまう。


ブラジルで人気デュオ、ゼゼ・デ・カマルゴ&ルシアーノの半生を描いた話。
後半は微妙なんだけども、子供の頃は面白かったです。
もう、子供がかわいいんだよ、マジで。
一家は子沢山の小作人。つまりお金はない。
それでも慎ましやかに生きていた。奥さんのパパの土地を借りてたみたいですが、自分で引いたラジオで音楽を楽しむいい一家です。
ある日街のお祭りで、ミロズマルが歌を披露しますが、物凄いオンチ。パパを喜ばせたかったのに、と凹む息子。パパは息子の気持ちも分かるから、ハーモニカを買い与える。ご褒美として。
嬉しかったミロズマルは毎日毎日ハーモニカを吹き続ける。パパはその音に切れたりもしたけど、やっぱり音楽ダイスキなので息子とも仲直りをする。
そんなある日、パパは真剣に息子をミュージシャンにしようと無理して楽器を買います。アコーディオンとギター。ミロズマルにアコーディオンを練習させ、エミヴァルと一緒に歌わせます。
毎日特訓に次ぐ特訓。パパは町でバカだと揶揄されても、マジメに息子達に音楽を教えます。
そんな彼等は上達し、上手く行くかと思えた矢先、支払が滞っていた為家を追い出されてしまう。それを機に一家は街に出て行きます。期待と不安。それでも家族が一緒ならば。
だけど、貧困は家族を蝕んでいく。ミロズマルはバスステーションでみた音楽をかき鳴らす人達を思い出す。その足元にあったお金と一緒に。
弟を連れ、重い楽器を担いでバスステーションに行く二人。戸惑いながらも、2人で歌を披露して、お金を得ます。嬉しそうに微笑む2人が凄く印象的でした。
何日か続けていると、胡散臭さ満載なオサーンに声をかけられるのです。そして、彼等の音楽生活がスタート。オサーンと兄弟2人で旅暮らし。週末に帰ると言う話だったのに、全然帰ってこない2人にママは泣き、パパも焦りと不安に苛まれる。
やっと戻ってきた2人を二度と出さない!と言い張り、凄い剣幕でオサーンを追い返す。
パパは別の道で2人の音楽生活を支えようと画策するけど、コネも何もない状態の為現実は厳しかった。そして、またあのオサーンに出会う。ミロズマルは彼に酷く懐いていた。対照的に、弟のエミヴァルは彼を毛嫌いしていた。ママを説得して、2度目の旅路に出る2人。最初の旅とは打って変わって、とても優しく新説になったオサーンに、子供達は素直に懐く。1回目の旅とは違う楽しい旅路だった。
全てが上手くいく、そう思えたのに悲劇が襲う。
車の事故。
一家はエミヴァルをなくした。そのショックはずっと一緒に居たミロズマルを音楽から遠ざけるほどに。
もうこの辺は号泣。かわいいから余計に号泣。(関係ねぇ)
だいたいこの辺で子供時代は終わる。
この後も苦労を重ね、中々成功までは一筋縄でいかない。別の弟とデュオを組んで成功する裏には、パパの努力があったんだけど、そこら辺がまた泣けましたな。
誰よりも、息子の成功を信じていたパパは町で笑われながら楽器を担いで帰ったあの頃と変わっていないなぁと思いました。
まぁ一緒に成功したもう一人の弟のリアルの人の方のガタイのよさに度肝を抜かれたりもしたんですけどね。彼だけはミスキャストだったよな。現実との差がでかい。それとも成功して太ったんだろうか?まぁいいや。
サクセスストーリーと言うとなんか薄っぺらいよね。努力をして苦しんで勝ち取った成功だから。


あなたのくれた音楽は、僕を創った。
by nichika-1958 | 2008-01-22 10:28 | 映画。