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死にたいほどの夜

THE LAST TIME I COMMITTED SUICIDE
死にたいほどの夜_b0046078_17154353.jpgストーリー:青年ニールは、ジェーンという少女とつきあっていたが、ある日彼女が自殺未遂をおこし意識不明の重体になってしまう。ジェーンの姿を見る辛さに耐えられなくなったニールは、しだいに病院へ足を運ばなくなる。ニールは夜の自動車工場で働きながら、庭付きの家で幸せな家庭生活を夢見ていた。しかし、実際は車を盗み少女と遊ぶだけのすさんだ日々から抜けることができない……。


ジャック・ケルアック著「路上」に登場するディーン・モリアーティのモデルとなった伝説の男、ニール・キャサディの若き日を描く青春映画ってことですが・・・。
えー、ケルアックの路上は読んだ事ナイッス。
アメリカではサリンジャーのライ麦畑でつかまえてと一緒でアメリカ人的古典ってやつになる作品だそうです。ええ、ライ麦畑~ですら読んでませんよ。
王道を嫌うひねくれ者なので・・・。つぅか、外国文学に興味持ち出したの最近なので全然です。今までは日本文学ばっかりだったので。多分、根本的なところが理解し難くて敬遠してたんかなぁと。文化の違いですね。最近は映画とか旅行とかでうわべは理解出来るようになったので興味ありますが・・・。
所謂、ビート世代の人なんですよね、主人公は。あー来た来た。このビート世代モノはそこそこ見ましたが中々理解が及びません。何となく理解できたのは、ちょっと違うけど、バロウズの妻くらい。もう、裸のランチとか本気で訳分かりません。
で、何で見たかってーとキアンヌ目当てです。でも見事に外した気がします。
だってダルダルでかなり微妙なキアンヌだったんだよ・・・。でも彼の位置は凄いですね。ある意味主人公の人生を無意識に変えた男ですよ?正直あんな男が傍に居たら自分は殴ってますけど、もう本当左の天使みたいだった。常に誘惑を囁き続ける天使ですよ。ソレにしては汚いけどな。
オープニングとかはオサレで凄く好きだったけど、話は途中で疲れてしまうくらい濃い。
青春映画としての出来は素晴らしいとは思いますが、アングラ嗜好のない人には厳しいかもしれない。よくも悪くもアメリカ的な映画ですなーと思いました。
主人公のキャサディはこの一夜をきっかけに放浪生活に突入。止まる事を知らない列車のように時代を駆け抜け、痛烈な印象を残して消えていった人です。

この夜が終わる前に。

1997年 アメリカ
監督: スティーヴン・ケイ 
製作: エドワード・ベイツ ルイーズ・ロズナー 
脚本: スティーヴン・ケイ 
撮影: ボビー・ブコウスキー 
音楽: タイラー・ベイツ 
出演: トーマス・ジェーン キアヌ・リーヴス エイドリアン・ブロディ クレア・フォーラニ マージ・ヘルゲンバーガー ルシンダ・ジェニー グレッチェン・モル 
by nichika-1958 | 2006-05-15 17:14 | 映画。