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青い棘。

WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN/LOVE IN THOUGHTS
青い棘。_b0046078_18423095.jpgストーリー:1927年、ドイツ・ベルリン。試験を間近に控えた寄宿学校の最上級生パウル・クランツとギュンター・シェラー。労働者階級出身で詩を愛する内向的なパウルに対し、上流階級育ちのギュンターは向こう見ずで高慢な自信家。対照的ながら、なぜか気が合う2人。彼らは週末を郊外にあるシェラー家の別荘で過ごすことに。パウルはそこで16歳になるギュンターの妹ヒルデと出会い、たちまち彼女の虜になってしまう。しかし、奔放な彼女にはハンスという恋人がいた。そして、そのハンスはギュンターのかつての恋人でもあったのだ。

ドイツ発お耽美映画。
ドイツ映画といえばこの人、ダニエル・ブリュールが出てます。グッバイ、レーニンとかベルリン、僕らの革命の彼です。でも今回個人的に注目は彼じゃない。
彼の友人役のアウグスト・ディール!ベタニ系の色素の薄い美しいイメージなんですが、どうやらこの映画のみ見たい。インタヴューじゃ髪色は濃いブラウンでした。でも、ちょっと気になるお顔立ちです。日本に入ってきてるのはしっててtattooくらいかなぁ。
彼の妹役のアンナ・マリア・ミューエも可愛かった。男を狂わす美人系じゃないけど、可愛い子悪魔系で、私ナンニモシラナイワって顔でガッツリ男を食ってました。
ものすごい三角関係?いや四角?あれ、五角?ってな勢いでした。
エリ→パウル→ヒルデ→ハンス←ギュンター
ラブだけだと上のような感じ。
ギュンターは上流階級の人間なんだけど、アウトサイダー的人で、パウルは奨学金を貰ってる苦学生って感じです。当然、学校の人間とは合わない。でもギュンターだけは凄く気が合った。
2人は凄く特別で親密な友人関係を築き、その友情は最後まで変わる事はなかった。
だけど、若い情熱的な愛がそれぞれを狂わせた。
若さの暴走はよくあることだけど、この映画はその最たるものの結果って感じ。
ギュンターが切ない。
そして、誰もその想いが報われること無く世界は進んでいってしまう。
悲恋だからこそ、美しいのかなと思えるお話でした。


君と2人、何処までも行くつもりだったんだ。

2004年 ドイツ
監督: アヒム・フォン・ボリエス 
製作: シュテファン・アルント
原作: アルノ・マイヤー・ツー・キュイングドルフ
原案: アネッテ・ヘス アレクサンダー・プフォイファー
脚本: ヘンドリック・ハンドレーグデン 
撮影: ユタ・ポールマン 
音楽: トマス・ファイナー 
出演: ダニエル・ブリュール アウグスト・ディール アンナ・マリア・ミューエ トゥーレ・リントハート ヤナ・パラスケ 
by nichika-1958 | 2006-05-14 18:42 | 映画。