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グッドモーニング,ベトナム。

GOOD MORNING, VIETNAM
グッドモーニング,ベトナム。_b0046078_1724492.jpg解説:1965年、サイゴンにやって来た米軍放送の人気DJを通して間接的にベトナム戦争を描いた人間ドラマ。実在のモデル、エイドリアン・クロナウアーに扮したR・ウィリアムスのマシンガン・トークによる破天荒なDJぶりが痛快。ベトナム戦争ものとしては番外編に位置するが、戦場からの視点ではない所が興味深い。



これはロビン・ウィリアムズじゃないと!って映画ですね。
戦争映画ではありますが、その描写がメインではないです。
敵と戦うだけではない、って現実。
エイドリアン・クロナウアーは米軍放送の人気DJ
ベトナム戦争、戦いに明け暮れる兵士にも笑いを、と破天荒な放送をして上司に睨まれつつも頑張る人を画いてます。
ベトナム戦争を画いた映画は数多くあれど、コレはちょっと一味違いますね。上の解説にもあるとおり、番外編って感じです。
戦場で戦った兵士の数だけ、ストーリーがある。そして、前線でなくてもベトナムに降り立った兵士の数だけまたストーリがあるんです。勿論本国、アメリカで戦っていた人も居るし、ベトコン兵士の数だけ別のストーリーがある。
その中の一つのお話が彼のこの話。
ベトナムに居た期間は短く、その間に残せたものは多くは無かったかもしれない。
でも、彼が居た間、彼の放送の間は兵士は本来の笑顔を取り戻した。人間性を取り戻した。
そんな感じです。
戦争って殺伐としてます。当たり前ですよね、殺し合いなんですから。
誰が悪いとか、そんな話ではなく、生きるか死ぬかの世界。
現実的じゃないのに、何処までの現実なんです。間違いなくまともな神経では生きていけない。
でも、だからこそ短い時間でも笑顔を忘れないで欲しい。
そんなDJの願いは親しくなったベトナム青年の真実により消え去ります。
悲しい話です。
個人同士では通じ合えたのに、国がその友情を隔ててしまった。

正直凄く不思議な映像だと思いました。きっと現実、あんな風だったんだろうなと思うんですけど、戦っている民族が微笑みあう。そんな情景ってシュールだけど、凄く人間的だなぁと思ったわけです。
個人的に、DJのぶちかます笑いの数々はイマイチ理解できなかった・・・。
アメリカ的笑いですよね。
でも、上官に対して最後の最後でぶちかました皮肉交じりのあの台詞は笑わせてもらいました。


せめて笑ってほしいから。

1987年 アメリカ
監督 バリー・レヴィンソン
脚本 ミッチ・マーコウィッツ
音楽 アレックス・ノース
出演 ロビン・ウィリアムズ 、フォレスト・ウィッテカー 、チンタラー・スカパット 、ブルーノ・カービイ 、ロバート・ウール
by nichika-1958 | 2006-04-01 17:25 | 映画。